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オーストラリア留学の統計データ

年末を迎えるにあたって、業界の方々と連絡を取る機会も多くなりました。
一年お世話になったお礼や近況報告などの話から始まって「今年はどうでしたか?」「業界の景気はどうですか?」などと毎回話題となります。

少子化に伴っての減少は明らかですし、就職難や不景気などの要因がこの数年長らく続いているので留学生数の減少は着実に進んでいます。
お蔭様で弊社の業績は好調なので悲観視する事はないのですが、それも小規模でやっているからこそ負担が少ないのであって、大規模な経営をしている留学エージェントにはジワジワと響いているようです。

ここで近年の留学傾向について、オーストラリア留学に焦点を向けて少し説明してみたいと思います。
オーストラリア政府国際教育機構(Australia Education International)が作成している統計のデータがあります。やや資料は古いですが、オーストラリアへ留学をする国別での統計にあり日本人の留学生の動向を知るうえでとても興味深い資料となっています。(2009年7月期の統計)
http://aei.gov.au/AEI/PublicationsAndResearch/MarketDataSnapshots/Default.htm

AEI Market Data Snap Shot Japan

このデータでは、日本人の留学生の人数が減少しているのを示すだけではなく留学が短期化してきていることも表しています。
棒グラフにあるとおりオーストラリアへ留学をする人数は年々減少しています。上記の棒グラフは学生ビザ(10週間以上?)を取得された学生数の推移であり、その他のビザで渡航されて留学生数は反映されていません。

オーストラリア語学学校(ELICOS)への学生ビザ発給数では日本は2009年度は世界第6位より下落して9位になりましたが、ビザ種別を問わない語学留学者総数で言えば世界第3位を維持し続けており、アジア圏からの留学生全体の15%を占めています。(上位2国は中国と韓国)。
10週間以上の受講をする学生ビザでの留学生が著しく減少しているのに比べ語学留学生の数全体が大きく減少していないという事は、留学の短期化が進んでいるという根拠になるかと思います。
それらの中には観光ビザでの語学留学やワーキングホリデービザでの語学留学での生徒数が含まれています。

<参照資料>
English Australia
http://www.englishaustralia.com.au/index.cgi?E=hsvalidator&template=elicos_stats&PT=dd&Lev1=pub_stat07&Lev2=es_elcs07
English Australia Survey Asia Pacific

留学の短期化の理由として留学の多様化が進んでいることも挙げられます。
近年では短期留学や体験型&交流型留学と言った語学学習を交えた留学の多様性が広がっています。(ホームステイプログラムやボランティアプログラム、ゴルフやサーフィン、乗馬と言った「語学+α」の留学など)
留学の多様化によって娯楽や趣味に乗じた内容でも「留学」と呼ばれるようになり、留学と観光との境が限りなく近づいている傾向もあります。

また弊社が京都にあるので最近の大学生の動向にも関わりますが、大学在学中に長期留学を目指す学生の減少も顕著となっています。これまで大学生が留学を目指す場合3回生の時期に1年ほど休学をして長期留学を目指すケースが多かったのですが、不況に伴う就職難の影響から就職活動の前倒しによって3回生から就職活動を行わなければいけなくなった原因もあります。その代わりに夏休みや春休みなどの学期休暇中を利用して留学希望を満たしている傾向もあるようです。

しかしながら、語学留学者数だけではなく他の分野(大学留学やVET=専門留学)に目を向けてみると、それらの分野の留学整数も年々減少は続いていますが語学留学(ELICOS)の減少に比べるとHigher Education(大学)やVET(専門学校)の減少は穏やかです。
大学や専門学校への留学を目指す場合あらかじめ進学の前に中長期の語学学習が伴っている場合が多いので、語学留学の留学生減少は、単独での語学留学者数減少を反映しているように思えます。
その点で語学留学だけを扱う留学エージェントにとっては近年の動向は痛手なのかもしれませんね。
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theme : 海外留学
genre : 学校・教育

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