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留学カウンセラーになるには?

「留学カウンセラー」と言う仕事に憧れを持つ人も、この仕事の認知度が高くなるようになるにつれて増えてきました。前職で「留学カウンセラーになりたい」と希望して履歴書を持って来る人も増えて来て、求人広告を出した途端に問合せが殺到する事もありました。もちろん、根っから「留学カウンセラー」を目指して応募してくる人もいれば、オーストラリア現地で日本語が使えて安定した仕事だからと言った理由で応募してくる人もいたりで、「留学カウンセラー」職に応募してくるには様々な要因が背景にあるのは否定できません。

以前の日記にも少し触れましたが、「留学カウンセラー」になることは簡単です。語学学校だけの留学カウンセラーならば数日トレーニングを積めば、後は接客対応さえ間違えない限り普通にできる仕事です。もちろん、「留学カウンセラー」になる為に必要な試験もありませんし認可制度もありません。言わば、誰でも「留学カウンセラー」として明日にでも看板を掲げることができる仕事なんです。しかし、近年になって日本とオーストラリアの両国で「留学カウンセラー」としてのクオリティーの向上とコンプライアンスに対する啓蒙活動が活発化しており、日本でも幾つかの民間認可団体が独自の基準を設けて「留学カウンセラー資格」の認定を行なっています。オーストラリア国内でも政府認定の「留学カウンセラー資格」を発給する事になりましたが、必要資格と言った法的な実効力はありません。

私もこれまでに何人もの「留学カウンセラー」を育成する為に研修に立ち会いましたが、「留学カウンセラー」にとって大事な事は?と言うお題で話をする時、当然ながら留学に関わる知識や経験を積む事も大事ですし守らなければいけない法律や知っておかなければいけない制度についての理解も必要になりますが、何よりも大切な事が「学生の不利益になるようなカウンセリングはしてはいけない」って事です。「留学カウンセラー」ってボランティア活動じゃありませんので儲けが無ければ飢え死にしちゃいます。この場合、儲けると言うのはカウンセリングを通じて学生を学校に送る事なのですが、学生の希望を聞きつつも学生を送る学校を選定しなければいけません。学生の希望を理解して「最も希望に沿った適切な学校」へ手配する一面がありますが、その別の一面で「収益に繋がる学校」へ送ることも忘れてはいけません。時間を掛けて学生の希望を聞いても、その学生が留学代理店への収益が得られない学校に入学する手助けをしてしまっては一文の得にもならないわけです。

「留学カウンセラー」は学生と経営者の両者との板挟みに合う事も多々あり、利益追求と倫理観との究極の選択を迫られる時もあるかもしれませんが、その時こそ学生の不利益を招くようなカウンセリングだけはしてはいけないと指導していました。実を言うと、そう言うケースの場合でも他社のエージェントさんで手配が可能な場合もあるので、そちらに依頼するって事もできるんですよね。もちろん、利益供与は必要になりますが「儲けが無いよりまし」と言う事で納得しなきゃダメ。同業他社でも横の繋がりってのはビジネス上大事です。

もし、学生の意に反して留学先を変更させた場合、一時の利益は得る事ができるかもしれません。でも、学生自身が納得できない進路選択となった場合に学習内容に問題が発生したり、講座に不満を感じた際の怒りの矛先は何処に向うのか?それは「留学カウンセラー」自身に向く訳です。それが留学代理店へ向けての悪い評判に繋がり一時の利益を求めた為の代償を支払う事になるんだ。と諭しています。

オーストラリア現地で働いていた時にも、留学代理店を通じて手配をしていた学生が「言っていた話と全然違う」とか「案内が不充分だった」、中には「なんだかわからないけど無理やりに近い形で申し込みをさせられた」と言った理由等で学校を変えたいと相談をしてくる場合がありました。もちろん「学生がサービスについての確認」を怠っていたり、「案内を勝手に解釈」しちゃっている場合もありますが、だいたいその様な場合「留学カウンセラー」自身への不信感が積もり積もって爆発したと思えるケースなんです。考えても見れば、現地で不都合があれば手配をして貰った際に担当した「留学カウンセラー」に相談をするもの、それが普通です。でも、学生を担当した「留学カウンセラー」に相談しないと言う意思表示の時点で信頼関係が崩れてしまっていると言えるのです。信頼関係が崩れた理由と言うのが、恐らく「留学カウンセラー」が「留学販売員」になっちゃったからなんだと思います。「商品を売ってしまえば後はなし、ハイ、さようなら?」って感じで売っていたり、営業ノルマが課せられているから次から次へと学生の対応を迫られてケアーが不充分だったりと、いろいろ事情はあるかと思います。でも「留学カウンセラー」と名称を掲げるのならば、自身がが紹介した学校やカウンセリングで話した言葉に責任を持って最後まで面倒をみる気持ちが重要です。そして、学生にいつまでも頼られる存在になる事を目指すのが大切なんだと考えます。

「留学カウンセラー」にとっては数多くいる学生の中の一人なのかも知れませんが、留学を決めた学生にとってはたった一人の「留学カウンセラー」です。これから「留学カウンセラー」を目指す人もいるかもしれませんが、くれぐれも「留学販売員」にはならないように気をつけて欲しいなって思います。
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プロフィール

KALEIDO留学サービス

Author:KALEIDO留学サービス
大西 輝彦(KALEIDO留学サービス代表)
(1972年8月31日 大阪生まれ A型)
◆NPO留学協会 関西事務局 副代表
◆オーストラリア政府教育情報センター・EATC認定留学カウンセラー
◆RCA海外留学アドバイザー

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