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通訳翻訳コース案内(保存版)

これまでの「通訳翻訳コース」留学手配についての経験と知識を凝縮した保存版ガイドを作ってみました。
来月行われる「オーストラリア留学フェアー2008」で通訳コースを開講しているSouthbank TAFEへの留学相談に来られる学生に向けて作成していたものなのですが、作っているうちにいつの間にか「本気モード」で案内を作ってしまっていました。最初は、大使館サイトにある情報を適当に集めて…って思ったのですけど、出来上がったら「保存版」にグレードアップ。まぁ、「通訳・翻訳コース留学」を目指す人にお役に立てば良いかな?って思ってアップします。

通訳・翻訳コース(Interpreting & Translation)
通訳・翻訳コースを目指す方へ
■「英語できるといいますか?通訳/翻訳 できるといいますか?」
国際化社会となった今、あらゆる場面で「言語」スキルが求められ、円滑で正確なコミュニケーションを図る目的で「通訳/翻訳」ができる人材が求められています。
「通訳・翻訳コース」は単なる英語学習の域を超えて、専門的で信頼度の高い英語スキルを学ぶだけではなく、日本語能力やそれぞれの文化や風習についての知識を身につけます。
通訳者・翻訳者を目指す方だけではなく、英語に関わる資格取得を目指す方や本来持っているキャリア(看護師・秘書・ガイド‥)にワンランク上のスキルを加えてキャリアアップを目指す方まで、幅広い方々から人気のあるコースです。
今や「英語ができる」と言うのは珍しくなくなりました。「正確」で「信頼度の高い」英語を使いこなす代名詞とも言える「通訳・翻訳」の資格は、「自己PR」に使うには他にない程有効な資格と言えるでしょう。

■オーストラリアで通訳・翻訳を学ぶ利点
オーストラリアは多民族国家として、英語以外を母国語とする人が生活しています。また、観光や産業の中でも通訳・翻訳の需要が高く、通訳・翻訳分野の教育が充実しているのも特徴です。

■通訳・翻訳の学習ができる教育機関

専門学校/TAFE
特徴 半年から受講可能なDiplomaコース(Interpreting‐Para Professional)から1年のAdvanced Diploma(Interpreting &Translation‐Professional)まで比較的短期間で受講できるのが特徴。
その中でもDiplomaコースは、通訳を目指す上での登竜門的な役割を担っており、まずはDiplomaを修了してから次のステップに進むのが通常となっています。
◆ 得られる学位・資格
Diploma→Advanced Diploma
NAATI Para Professional「準プロレベル資格」(通訳)
NAATI Professional「プロレベル資格」 (通訳・翻訳)
◆ 代表的な教育機関
Southbank Institute of Technology (QLD)
RMIT University TAFE Division (VIC)
TAFE Adelaide (SA)

・ 大学/大学院
特徴 学士課程では、主に文学部(Bachelor of Arts)内の言語学や文化研究関連の学部に併設されており、Professionalレベルの学習を通訳と翻訳を並行して学ぶ場合が多い。大学院では、通訳翻訳を専攻して学ぶことが可能で、より専門的で高度な「通訳・翻訳」に向けた学習が行われます。
◆ 得られる学位・資格
Bachelor(学士号)→Graduate Certificate→Graduate Diploma→Master(修士)→PhD(博士)
NAATI Professional「プロレベル資格」(翻訳・通訳)
NAATI Conference Interpreter「会議通訳」
NAATI Advanced Translator「上級翻訳者」
NAATI Conference Interpreter Senior「会議通訳・シニア」
NAATI Advanced Translator「上級翻訳者・シニア」
◆ 代表的な教育機関 (一部NAATI非認可コースあり)
University of Queensland (QLD)
University of Western Sydney (NSW)
Macquarie University (NSW)
RMIT University (VIC)
Monash University (VIC)

■卒業後の進路
グローバル企業、公共団体、国際会議通訳者、法廷通訳者、医療通訳者、実務(産業、ビジネス、技術)、翻訳者など
*オーストラリア国内で通訳・翻訳者として働くには通常NAATI「プロレベル」以上の資格が必要になります。

■NAATI資格とは?
http://www.naati.com.au/
NAATI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)
とは、オーストラリアでの通訳・翻訳資格認定機関です。NAATI資格を得るには、専門学校や大学でのNAATI 認定コースを受講し、卒業試験に合格しなければいけません。NAATI認定資格は通訳・翻訳でそれぞれ4レベルに分かれており、通訳は日常会話レベルの通訳ができる「準プロレベル」(Para Professional)から、専門性の高い会話や発表の逐次通訳ができる「プロレベル」(Professional)、国際会議などで高度な逐次・同時通訳ができる「会議通訳」(Conference)、最上級通訳資格の「会議通訳・シニア」(Senior)。翻訳は専門性の低い基本的な翻訳ができる「準プロレベル」、科学や商業などの分野で一般的な内容の文書の翻訳が可能な「プロレベル」、法律文書など専門性の高い文書の翻訳ができる「上級翻訳者」(Advanced)、豊富な翻訳・指導経験を持つ「上級翻訳者シニア」となります。

2008年度 NAATI認定通訳・翻訳コース一覧
http://www.naati.com.au/pdf/misc/Approved_courses_08.pdf

■通訳・翻訳コースについてのFAQ
Q. NAATI資格は日本で使えますか?
A. オーストラリアの国家(認定)資格ですので、日本でオーストラリアに関連する業務に携わる場合はNAATI資格を利用することはできます。(オーストラリア政府機関などへ提出する翻訳文書などはNAATI翻訳資格者の翻訳が求められる場合があります)しかし、日本の通訳・翻訳資格(国家資格&民間資格)との互換性は今のところはないようです。
NAATI資格と日本の通訳・翻訳資格との互換性については、各団体にお問い合わせください。
【通訳案内士国家試験】
http://www.jnto.go.jp/jpn/interpreter_guide_exams/
【通訳技能検定試験・ボランティア通訳検定試験(V通検)】
http://www.jipta.net/
【ビジネス通訳検定】
http://www.cais.or.jp/
【JTF<ほんやく検定>】
http://www.jtf.jp/
【翻訳技能認定試験】
http://www.jta-net.or.jp/
【知的財産翻訳検定】
http://www.nipta.org/
【翻訳実務検定 TQE】
http://tqe.jp/
【ソフトウェア翻訳士認定試験】
http://www.abes.co.jp/nintei/

Q. 特定の職種に向けた通訳・翻訳コースはありませんか?
A. 通訳・翻訳コースは、特定の職種(医療・福祉・ビジネスなど)の分野の学習も含まれますが、プロとしてあらゆる専門性に対応できるように広範囲に渡る分野を含めた学習を行います。卒業された後で各自の専門性や得意分野として特定の職種に向けた通訳・翻訳の業務を行うことは自由です。

Q. 翻訳の勉強をPara Professionalレベルからやりたいのですが・・・
A. 翻訳でNAATI資格を得るにはProfessionalレベルからの学習となりますが、Adelaide TAFEにて開講されているDiploma of Interpreting &Translationコース(http://www.courses.tafesa.edu.au/xml/course/in/in_2008PMY.aspx)にて翻訳でのPara Professionalレベルの学習が可能です。しかし、翻訳はNAATI認可を得ていません。(通訳は認可)

Q. Diplomaコースに入る為の英語力はどれくらい必要ですか?
A. 通訳・翻訳という高い英語力が必要なコースですので、一般のコースと違い高い入学条件を求められています。
・Diplomaコース最低入学基準
IELTS - 6.0+ (no band less than 5.5)
TOEFL - Paper Based = 550+ (TWE 4.0+)
TOEFL - Computer Based = 213+ (TWE 4.0+)
TOEFL - Internet Based (iBT) = overall score 79, minimum 19 in all sections

Q. 通訳・翻訳コースではどんな勉強をするのですか?
A. 通訳者や翻訳者になるためのスキルを身につけるのを目的とした学習を行います。各産業での専門用語の学習(政治・経済・医療・福祉・教育・法律・文化など)や通訳者や翻訳者として働くにおいて必要な道徳や倫理、法律などを学びます。そして、クラスではNAATI有資格者の講師(日本人やオーストラリア人)によって、実践的な講義が行われます。

Q. 通訳・翻訳コースを学べば、英語力は伸びるでしょうか?
A. 手厳しい言い方になりますが、英語力を伸ばす目的ならば、語学学校で英語を学ばれることを強くお勧めします。通訳・翻訳コースは、すでに英語学習が完了している人向けのコースで「英語を学ぶ」のではなく、通訳・翻訳の勉強をする為に参加している人ばかりです。通訳・翻訳コースでも「英語学習」の機会はありますが、それは「専門用語」「特殊用語」等の語彙力を増やす目的であり、英文法の学習や発音矯正と言った学習は特にありません。

Q. 通訳・翻訳コースのクラス構成を教えてください。日本人ばかりじゃないかと心配です。
A. ひとクラス約15名程度のクラス構成で、ほとんどが日本人留学生や日系人で占められています。オーストラリア人学生の参加もありますが非常にマイナーです。前述しましたが、通訳・翻訳コースは通訳者や翻訳者を目指す人向けの講座です。語学学校ではありませんので、クラスの日本人数が多いからと言って「日本人が多いと学習の妨げになる」「日本人同士で英語を話すのが嫌」と言った語学学校選びと同レベルの不安は不要です。そのような不安レベルを超越した英語スキルをお持ちの方でなければ参加(卒業)できないと思いますよ。

Q. 入学の際にエントランステストがあると聞いたのですが・・・?
A. 各学校が定める入学基準(年齢審査、学歴審査、英語力審査)を満たした後で「適性審査」が行われます。それがエントランステストと呼ばれている試験で、通訳・翻訳コースの講座についていけるかどうか?の審査を行います。
通常は筆記試験(エッセイ作成)とインタビュー(面接)が行われ、TOEFLやIELTSなどの英語試験では測り切れない(英語+日本語)表現能力やコミュニケーション能力を審査します。海外からの出願の場合は、筆記試験と電話インタビューが行われます。(各教育機関によって審査方法は異なります)

Q. 通訳と翻訳の両方を一度に勉強するのですか?
A. 多くの学校では通訳と翻訳を同時に勉強するコースが開講されていますが、通訳だけに限定して学ぶことができるコースもあります。(Diplomaプログラムは通訳のみ)
確かに通訳と翻訳は同じように見えて性格は異なるものです。例えれば、通訳は短距離ランナー(反射神経や瞬時の判断力が求められる)であり、翻訳は長距離&マラソンランナー(計画的なペース配分や持続力が求められる)とも言えます。ご自身の適正を判断してコースを選ぶと良いと思います。
ちなみに、通訳の場合は単科目(通訳のみ)ですが、翻訳の場合は「日本語→英語翻訳」と「英語→日本語翻訳」2つの科目に分類されますので、通訳・翻訳を同時に学ぶ場合は3科目学ぶと理解してください。

Q. NAATI試験に合格しなければ卒業できないと聞いたのですが・・・。
A. NAATI資格認可コースの場合、最終目的がNAATI資格取得であるために「NAATI資格試験に合格しなければ卒業できない」と条件を出しているコースがほとんどです。皮肉な言い方になりますが、「平常点や授業態度がいくら良くてもNAATIに合格しないと意味がない。」と言った厳しい現実があるコースです。しかし、一部の講座やNAATI認可プログラムでない講座では、NAATI資格の合否に関わらず学位を授与する所もありますので各学校のアセスメント記載事項をよく読んで検討してください。

Q. 通訳・翻訳の勉強できる学校がたくさんありますが、どこが一番いいですか?
A. どこの学校もレベルが高いので、甲乙つけ難いのが本音です。オーストラリア国内で好きな場所(都市)で決めて頂いても良いですし、授業料の差で決めてもいいかもしれません。また、期間や条件(取得NAATI資格の種類)も学校別で若干違いがありますので、それらをよく見比べてご自身の予定(希望)に合った学校を選んで頂ければと思います。

Q. 他にも通訳・翻訳ができる学校を見つけたのですが・・・。
A. 代表的な学校として紹介した学校のほかにも通訳・翻訳が学べる学校はいくつかあります。しかし、以下の2つの条件を満たしているか?を確認してください。
1.CRICOSコードを取得している学校のコースか?
  CRICOSコードが無い学校では、学生ビザの取得ができません。
2.英語の対訳になる言語LOTE(Language Other Than English)に「日本語」が含まれている講座か?

Q. 通訳・翻訳資格を得ると、オーストラリア永住権が取りやすいと聞きましたが本当ですか?
A. Professionalレベルの通訳・翻訳のNAATI資格を持っていると、新卒者独立技術永住権の専門職業リストで、60ポイントの職業として指定されているため、永住権取得へのチャンスが広がります。しかし、諸条件(年齢や修学年数など)が伴うために詳細は、オーストラリア移民・市民権省http://www.immi.gov.au の情報を参照頂くか、オーストラリア正規移民代理人にお尋ね頂くことをお勧めします。


■留学までにできる事
通訳者・翻訳者を目指すみなさん、日本にいる時から「通訳・翻訳」留学ははじまっています!
1. 言うまでもなく、英語学習を行うのは基本中の基本
英語試験対策だけはなく、ボキャブラリーもできるだけ増やしておきましょう
2. 英語ばかり勉強してちゃダメ。新聞やニュースにも目を通して時事用語も学ぼう
日本語学習も大事です。政治経済用語だけではなく、敬語表現なども正しい使い方も訓練しておきましょう。
3. 「オウム返し」訓練もやっておこう。
ニュースキャスターが読んだニュース原稿を自分で反復してみる。通訳・翻訳を目指す上での集中力トレーニングになります。
4. いろんなジャンルの本や映画などを見よう
学ぶのは自分の得意分野ばかりではありません。異分野の用語や言葉なども知っておくことが大事です。
5. わからないことがあったら・・・
KALEIDO留学サービスに相談しよう!(笑)

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genre : 学校・教育

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Author:KALEIDO留学サービス
大西 輝彦(KALEIDO留学サービス代表)
(1972年8月31日 大阪生まれ A型)
◆NPO留学協会 関西事務局 副代表
◆オーストラリア政府教育情報センター・EATC認定留学カウンセラー
◆RCA海外留学アドバイザー

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