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留学ビジネスの未来はどうなるのか??

「留学ビジネス」は、実はどの監督官庁の管轄下にない業務です。「留学ビジネス」と一言で言っても様々な要因が交錯しており、これまで曖昧になっていた分野でもあります。

海外留学=海外旅行と言う位置づけならば、今月に新設された観光庁(国土交通省)。
留学=修学と言う位置づけならば、文部科学省。
海外生活=邦人保護、査証と言う位置づけならば、外務省。
ワーホリ=労働と言う位置づけならば、厚生労働省。

以前より「留学ビジネス」についての位置づけ(監督官庁がどこになるのか?)と言うのは議論されてきました。しかし、「留学」そのものが一つの省庁の枠組みから超えて多岐に及ぶ為に各省庁が押し付けあいをしていた様子です。

「留学業界」は「旅行業界」に最も近いイメージがあり、実際のところ重複する業務も似通っている事から「旅行業法の枠」に取り決めようと言う動きが過去にもありましたが具体的に制定されるまでは至っていません。
しかし、今回の事件によって何かしら規制強化の動きが出てくるかと考えられますが、旅行業法に則って留学ビジネスを行う場合の問題点がいくつか指摘されています。

1. 供託金の支払いについての課題
(ア) 旅行業者はJATA(旅行業協会)に弁済業務保証金分担金に供託金を支払う必要がある。加入基準資産 3000万円以上、供託金額は最低1400万円
→国内の中小規模の留学エージェントでは無理と違いますか?
(イ) 弁済補償対象が航空券費用や宿泊費用などに限定されており、授業料などの高額な金額は補償対象外となる
→授業料が弁済されなければ意味がないでしょ??
2. 旅行業務取扱管理者資格の取得
(ア) 旅行業者として登録するには、上記資格を所有するものが専従しなければならない。
→個人経営の留学エージェントはどうすれば?資格を取るしかない??
3. 海外留学エージェントへの規制
(ア) 日本の国内法である為に海外にある留学エージェントへの規制は不可能
→当たり前と言えば当たり前…。

大規模の会社ならば問題もないかもしれませんが、日本国内の中小規模の留学エージェントにとっては非常に厳しい条件が伴います。「ゲートウェイ21」のような大手とされていた留学エージェントが悪徳商法で暴利を貪った為に、健全なサービスを提供している中小の留学エージェントが規制強化によって存亡の危機を迎える将来も否定できません。

しかし、この留学業界を健全に維持させる為には、ある程度のセーフティーネットを用意するのは必要だとは考えています。
私のこれまでのブログでの寄稿にもあるとおり、留学エージェントには「誰でも」なれる事が出来る、いわば「名乗ったもの勝ち」の業界です。元ワーホリ、元留学生が「留学エージェント」を名乗る事ができてビジネスもできた訳です。留学エージェントになるための試験や資格などは要りません。

「ビジネスモラル」の基準もなく、やっていい事と悪い事は個々の倫理感に依存するしかありませんでした。「ゲートウェイ21」も短期間の間に飛躍的顧客数を増やし収益を上げていたのも「悪徳」「強引」「詐欺まがい」な手法で顧客を獲得していたからに違いありません。(ゲートウェイ21に勤めていた職員全員がそうだったとは言いませんが、少なくとも会社の体質としてはそうだったからこそ、このような事件が発生したものだと考えます)
過去のブログ記事「留学カウンセラーの悩み」にて書かせて頂いた事がありますが、その悩みを打ち明けて下さった方こそ「ゲートウェイ21」に勤められていた人だった訳ですから、同社内にも「疑問」を持っていた人はいたのは確かです。

しかし、残念ながらこのような商法を取っている会社に向けて指導・監督する役目を負うものが居なかった訳です。その「やりたい放題」の業界の現状に憂いた方々や留学業界の健全化を目指す人達が「留学協会」と言った団体の設立や任意の留学カウンセラー資格取得等と留学業界に身を置く者として自らを律する方向へ向かっていったのですが、それも「ゲートウェイ21」のマーケティングに上手く利用されてしまった感もあります。
「ゲートウェイ21」が「留学協会」に対抗しNPO団体「日本留学推進協会」を設立に関与していたのは事実ですし、多くの方々がNPO団体「日本留学推進協会」が推薦する留学エージェントとして「ゲートウェイ21」を紹介していた事で騙されたのだと思います。

こうなって来ると「何を信じて何を疑えばいいか分からない」状況になっている事かと思います。だからこそ、政府が規制強化や資格認可制に動き出す可能性も充分にあるかと思います。もちろん、利用者が安心して「留学エージェント」を利用するにあたって必要な基準であるのならば、我々留学エージェントもその要望に応えなければならない日が来るのだと思っています。多くの犠牲を払うかもしれませんが、この業界で生きていく一人としての「心の準備」はしておかなければいけないのだと考えます。


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theme : 海外留学
genre : 学校・教育

comment

Secret

全く同感です!

初めまして。
大西さんのブログ大変興味深く拝読させていただきました。
私も京都市内で、カナダ専門の留学エージェントを運営しておりますが、今回のゲートウェイの件で、誠実に運営しているエージェントが被ったダメージの大きさを痛感しております。ネット等で「やっぱりエージェントは信用できない」というコメントを目にするたびに、やっぱりそうきたか…という悲しい気持ちでいっぱいになります。
私も数年前にNPO留学協会の資格を取りましたが、実際に法律のうえで野放し状態になっている留学業界で、少しでもエージェントの信頼性が高まればという思いがありました。それがまたこのような形で裏切られたのは本当に悔しいです。
幸い、過去の生徒さんたちからは暖かい応援のメッセージをたくさんいただき、とても力づけられていますが、やはり真剣に生徒さんの将来と向き合っている私たちエージェントは、今できることを誠実にやっていくこと、信頼回復の道はそれしかないのでしょうね。

メッセージありがとうございます

しーぶーさん
はじめまして。書き込みありがとうございます。京都でカナダ専門でエージェントをされているのですね?

お近くでもあり、留学業界への憂いの気持ちも同じ方からのメッセージ、とても心強く感じました。

信頼回復へは、お客様が「安心して留学エージェントをご利用」して頂けるように誠実に仕事をするしかないと思っています。

その為には同業であっても協力できる事は協力して留学業界の健全化を図るのも大事じゃないか?と考えています。

一度、お話しできると良いですね!
今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

KALEIDO留学サービス

Author:KALEIDO留学サービス
大西 輝彦(KALEIDO留学サービス代表)
(1972年8月31日 大阪生まれ A型)
◆NPO留学協会 関西事務局 副代表
◆オーストラリア政府教育情報センター・EATC認定留学カウンセラー
◆RCA海外留学アドバイザー

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